小さなカメが、ゆっくりと木を登り始めた。長時間の努力の末、梢に着くと、
空中に飛び出し、地面にどさっと落ちて甲羅をしたたかに打ちつけるまで前足を
ばたつかせた。

意識を回復すると、カメはまた木を登り始めた。飛び降りる。再び激しく地面
に墜落する。小さなカメは、何度も何度も繰り返す。つがいの鳥が枝の先から
その様子を辛そうに見守っていた。

いきなり、雌が雄に言った。

「あなた、もうあの子に、養子だってこと言いましょうよ」(^_^.)
2017/04/12(水) 06:35 未整理 記事URL COM(0)