坊主と農夫と床屋が三人で旅に出た。
三人は安い宿に泊まることにしたが、床屋が言うには
「どうもこの宿屋はぶっそうでいけない。眠っている間に荷物を盗まれるかもしれない。」
すると坊主が「いかにも。ひとりずつ順番に起きていて荷物の番をすることにしよう。」
「うんだ、うんだ。」
相談がまとまりクジをひいたところ、床屋が最初、農夫が二番目、坊主が最後に
寝ずの番をすることになった。
床屋は二人を寝かせて独り起きていたが、どうにも眠くてやりきれない。
眠気覚ましに仕事の道具を取り出して寝ている農夫の頭をツルツルに剃ってしまった。
やがて交替の時間が来て、床屋が農夫を起こすと、
農夫は寝ぼけまなこで自分の頭をなでて、
「なんで愚僧を起こすのだ。次は農夫の番ではないか。」(笑)
2017/01/30(月) 04:53 笑い 記事URL COM(0)