癌末期のボブを見舞った。ボブは何種類ものチューブを刺され、

話すことも出来ない状態だ。

「ボブ、何か言いたいことが有ればこのメモに書いてくれ」

俺はボブの枕元に歩み寄りメモ帳とペンを手渡した。

すると突然ボブが苦しみだし、メモ帳に何か書き出した。

「ボブ、しっかりしろ、頑張るんだ」

しかし、俺の言葉はボブには届かなかった。

ボブは他界し、葬儀はひっそりと行われた。

一段落してボブが最後に渡したメモのことを思い出し、そっと開い

てみた。

「酸素チューブから足をどけろ」(笑)

(2014/8/20)
2015/06/29(月) 05:12 笑い 記事URL COM(0)