旅に明け暮れるセールスマンがいた。田舎の町で車が故障してしまい、1人住
まいの美しい女性の家に泊めてもらうことになった。
ベッドに入ってみたもののなかなか寝付かれない。その時、こつこつと誰かが
ノックする音がした。セールスマンが、大急ぎでドアを開けると、ナイトガウ
ンを着た女が立っていた。
「おひとりで淋しくありません?」と彼女は言った。
セールスマンは胸をわくわくさせながら言った。
「それはまあ」
「まあ、良かった」女は顔を輝かせた。
「車が故障して泊めてもらいたいという方が、もうお一方みえてますの・・・」