ビリーはある強迫観念に悩まされていた。
夜になるとベッドの下に誰かいるような気がしてくるのだ。
ある日、とうとう彼は耐え切れずに精神科医を訪れ、相談した。
「先生。僕は毎晩、ベッドの下に誰かいるような気がして不安で眠れないんです」
「とりあえず、精神安定剤を処方しますので、様子を見ましょう」
しかし、ビリーの強迫観念は一向に治らなかった。
彼は高額なカウンセリング料と治療費を払い、何度も精神科を訪れた。
そして、その度に違う薬を処方されて飲み続けた。
しかし、ある時からビリーはピタッと精神科に来なくなった。
それから数か月が経ち、精神科医は街でばったりビリーと出会った。
「やあ、ビリー。久しぶりだな。その後、調子はどうだい?」
「すっかりよくなりました」
「それはよかった。最後に処方した薬が効いたようだな」
「いいえ違うんです、先生。  
ある日、酒を飲んでいるときに、
バーテンダーに治し方を教わったんです」
「おや、バーテンダーが。一体、どうやっったんだい?」
「誰も隠れることができないように、ベッドの足を4本とも、根本から切ったんです」
2025/09/10(水) 01:36 笑い 記事URL COM(0)