美人の20代の娘がテパートの織物コーナーに行き、店員に尋ねた。
「この生地、近々作ろうと思ってる服に使おうと思うんですが、
値段はお幾らですか?」
店員はその娘の余りの美しさに、
「1ヤードにつき、キスー回のお勘定です」
とニヤリと笑いながら答えた。
「安いですね」娘が答えた。
「じゃあ10ヤードください」
満面の笑みを顔全面に浮かべながら、
店員はササッと長さを測り、生地を包装した。
そして、さあさあ、勘定をはやくはやく!と
催促する表情で商品を差し出した。
娘はそれを素早く受け取ると、
隣に立っている小柄な年寄りを指差した。
「お勘定は、おじいちゃんが払います」