ある大学教授がホテルをチェックアウトした。
駅に向かう途中、
部屋に傘を置き忘れてしまったのに気がついた。
教授は急いでホテルに引き返した。
自分の泊まっていた部屋の前まで行き、
大声でホテルのボーイを呼ぼうとした。
部屋のドアを開けてもらうためだ。
まさにその時、
部屋の中から声がすることに気づいた。
教授が出発してから数分しか経っていないが、
この部屋には既に次の客がチェックインしていたのだ。
ドアの向こうから若い男性の声が聞こえた。
「かわいいベイビー、君は誰のもの?」
チュッ、チュッというキスの音が続き、
女の子がクスクス笑う声が聞こえた。
「あなたのものよ」
「じゃ、このかわいい手は誰のもの?」
部屋の中の男が尋ねている。
「あなたのものよ」
女の子はもっと嬉しそうに笑い声を上げる。
「じゃ、このかわいい膝は?それから、この可愛い…」
ドアの外から教授が答えを遮って叫んだ。
「傘の番になったら、それは私のものですからね!」