カトリックの女子小学校で教えている修道女が、
ある日子供たちに質問した。
「皆さんは大きくなったら何になりたいですか?」
元気なバーバラが手を挙げた。
「わたしは消防士になりたい!」
おとなしいエマも答えた。
「わたしは学者よ」
おてんばで先生をからかうのが好きなサラが声を上げた。
「わたし、プロスティチュート(娼婦)!」
それを聞いたとたんに、修道女は気を失って床に倒れ込んでしまった。
しばらくして、意識を取り戻した修道女は
子供達に向きなおって言った。
「ご、ごめんなさい。先生はもう大丈夫よ。
だけど、サラ。あなたはさっき何になりたいと言ったの?」
「プロスティチュートよ」
すると修道女は上半身を起こして、ふうっとため息をついた。
「ああ、ならよかった。
さっきは『プロテスタントになりたい』って聞こえたものだから」