踏切番のジョンは40歳を超えると
めっきりあちらの方が弱くなってしまった。

妻は毎晩ベッドで不満そうに、
「ねえ、あんたの遮断機は
いつになったらピーンとはね上がるの?」

こう言われてもジョンは、
「今、長い貨物列車が通過しているんだよ」
と答えるだけである。

だがある朝のこと、ジョンが嬉々として妻に叫んだ。
「おい、起きろ! 遮断機が上がったぞ。」

「本当に!」妻は目を輝かせ、
大急ぎで用意にかかったが、
その時ジョンがいまいましそうにつぶやいた。

「畜生!もう次の列車が見えてきた。」
2023/07/28(金) 01:09 笑い 記事URL COM(0)