ある雑誌の記者がが、年取った大金持ちの老人に、
成功秘話を聞き出そうとしていた。
その老人は老眼鏡を外しながら、静かに語り出した。
「1923年は、ちょうど、大恐慌の真っただ中で、
ワシのポケットには5セントしかなかった。
そこで、この5セントでリンゴを1個買い、1日かけて磨き、
その日のうちに10セントで売ることができた。
次の朝も、売り上げた10セントで2個のリンゴをまた買い、
それを磨いて夕方には20セントで売った。
このように毎日、磨いては売りを繰り返しコツコツと努力を重ねて、
1カ月後には1ドル60セントにもなった。
そんな地道な努力を毎日、何日も懸命に続けたのだ。
そしたら、遠縁の叔父が急死して、200万ドルが転がりこんだのさ。」