酷寒のミネアポリス(ミネソタ州)に、ジャック・スミスと
ジャック・ブラウンという、互いに見ず知らずの男が住んでいた。
どちらも、妻の名前は偶然にも同じメアリーだった。
ジャック・スミスは、寒さに耐えかねて2週間の休暇を取り、
フロリダ旅行へ出掛けた。
同じ日、ジャック・ブラウンは
心臓発作を起こして死んでしまった。
フロリダに着いてホテルに
チェックインしたジャック・スミスは、
仕事の都合で出発が1日出発を遅らせた
妻のメアリーの元へ電話を入れた。
ところが、ジャック・スミスは電話番号を間違えて、
ジャック・ブラウンの家に掛けてしまった。
夫を亡くして沈んでいるメアリー・ブラウンが電話に出ると、
ジャックは自分の妻だと思いこんで、明るい声で言った。
「メアリーかい? ジャックだよ! こっちは天国だ!
明日君が来るのが待ち遠しいよ!」
メアリー・ブラウンは失神した・・・