砂漠の部隊に転属になったダグラス大尉は、
早速、軍曹に基地内を案内させる事とした。
兵舎の裏に怪しげなラクダが
一頭繋がれてるのを不思議がった大尉に、
軍曹はこう説明した。
「はっ、大尉どの。いつも繋いでいる訳ではありませんが、
兵隊どもがムラムラとする時がありまして、
その時にこのラクダを使っているわけであります」
少し顔をしかめたダグラスだったが、思い直してこう答えた。
「フム・・・まあ、それで兵隊の士気が保たれるなら、
私としても別に問題にするつもりはない」
その基地で2週間ほど過ぎたある日、
ついにダグラスは我慢ならなくなって例の軍曹に命じた。
「おい。あのラクダを連れて来い」
大尉は、自分の部屋にラクダを連れ込むと、
心ゆくまではげんだのである。
2時間後、ラクダを連れ戻しに来た軍曹に対して、
大尉は気まずい思いを隠そうと、わざとぶっきらぼうに尋ねてみた。
「思ったより悪くなかったぞ。人間の女より良かったかもしれん。
ところで、君も兵隊達と同様、ラクダを使っているのかね?」
軍曹は答えた。
「は、大尉どの。わたくしも兵隊どもも、
女を買いに街へ行くのに使っているであります!」