砂漠の部隊に転属になったダグラス大尉は、
早速、軍曹に基地内を案内させる事とした。
兵舎の裏に怪しげなラクダが
一頭繋がれてるのを不思議がった大尉に、
軍曹はこう説明した。

「はっ、大尉どの。いつも繋いでいる訳ではありませんが、
 兵隊どもがムラムラとする時がありまして、
 その時にこのラクダを使っているわけであります」

少し顔をしかめたダグラスだったが、思い直してこう答えた。
「フム・・・まあ、それで兵隊の士気が保たれるなら、
 私としても別に問題にするつもりはない」

その基地で2週間ほど過ぎたある日、
ついにダグラスは我慢ならなくなって例の軍曹に命じた。
「おい。あのラクダを連れて来い」

大尉は、自分の部屋にラクダを連れ込むと、
心ゆくまではげんだのである。

2時間後、ラクダを連れ戻しに来た軍曹に対して、
大尉は気まずい思いを隠そうと、わざとぶっきらぼうに尋ねてみた。

「思ったより悪くなかったぞ。人間の女より良かったかもしれん。
 ところで、君も兵隊達と同様、ラクダを使っているのかね?」

軍曹は答えた。

「は、大尉どの。わたくしも兵隊どもも、
 女を買いに街へ行くのに使っているであります!」
2023/02/21(火) 03:14 笑い 記事URL COM(0)