ジョンは誕生日のプレゼントにオウムをもらった。
羽の色も鮮やかでとてもきれいな鳥だったが、そのオウムはとても態度が悪く、
また言葉遣いはそれ以上にひどいものだった。
この鳥が口を開くたびに出てくるのは、
口汚い言葉で表現された失礼で不愉快な事ばかりだった。
ジョンは常に丁寧な言葉を使ったり美しい音楽をかけたりして
オウムの態度を変えようと試みた。
考えられるすべての良い行いをやってみたが、何もうまく行かなかった。
ついにジョンはキレてオウムを怒鳴りつけた。
オウムは負けじと怒鳴り返してくる。
ジョンがオウムを掴んで揺すると、
オウムはさらに怒って失礼な言葉を吐いてくる。
どうしようもなくなったジョンは、
オウムを冷蔵庫の冷凍室に入れてしまった。
数分間、オウムは口汚い言葉を叫びながら冷凍室の中をけり回し、
叫び散らしていたがふと突然静かになった。
1分ほど何の物音もしなくなりオウムに何かあったのではないかと心配に思い、
ジョンは急いで冷凍室のドアを開けた。
するとオウムはジョンが差し出した腕の上に静かに降り立つと言った。
「私の失礼な言葉遣いと態度であなたを大変嫌な気分にさせてしまったと思います。
本当にごめんなさい。
ひどい行いを直すためになんでもします。」
ジョンはオウムの態度が急変したことにびっくりした。
なぜそんなに急激に態度が変わったのか質問しようとすると、
オウムは続けてこう言った。
「あのニワトリが一体何をしたのか教えて頂けないでしょうか?」