ドイツ人のベルクが、
フランクフルトでレストランを開いた。
ある日ベルクは、
アメリカ人の客に英語で何かを言われた。
彼はほとんど英語ができなかったのだが、
客の言葉の中に『OPEN』という言葉があったので、
店が何時まで開いているのかを聞かれているのだと思い、
片言の英語でこう答えた。
「平日は23時まで、
土日祝日は夜中の一時まで『開いて』おります」
しばらく経つと、
また何人か別のアメリカ人に同じことを言われて、
ベルクはまた同じ答えをした。
何度も同じことを聞かれるので、
彼はちょっと不思議に思い、
英語のできるアルバイトの店員を呼んだ。
「ねえ君、あそこの客に、
さっき私に何を言ったのか、
聞いてきてくれないか?」
その店員はアメリカ人の客のところへ行き、
話を聞いて戻ってきた。
ベルク「あの客は私になんて言ってたんだい?」
店員 「『ズボンのチャックが開いてますよ』と言ったそうです」