バーテンダーは言った。
「あんたの言う通りだ。こんなのは見たことがない。あのハムスター。本当にピアノが上手だな。」
男は飲み物を飲み干すと、もう一杯ほしいと言った。
「金を払うか、不思議なものをもう一つ出さない と、だめだね」
バーテンダーが言った。
男はまたポケットに手を入れると、カエルを取り出した。
カエルをカウンターに置くと、カエルは歌い始めた。
すばらしい声で、音程も正確で、立派な歌い手だった。
酒場の向こう端にいた見知らぬ男が男に駆け寄って、カエルの代金として300ドル払うと申し出た。
男は「承知した」と言った。
300ドルを受け取って、カエルを渡すと、相手は酒場から大急ぎで出ていった。
バーテンダーは男に言った。
「あんた、頭がおかしいんじゃないのか?歌うカエルを300ドルで売るなんて!何百万ドルもの値打ちがあるかもしれないのに。ばかだよ、あんた。」
「いいや」と、男が言った。
「ハムスターは腹話術もできるのさ。(笑)