物理学者、化学者、統計学者の3人の博士が会議中、
部屋の隅のゴミ箱から出火した。
物理学者が言った。
「こういう場合どうすればいいかというと、
ゴミ箱の中の物質の温度を発火点以下に下げればいいんだよ。
これが火を消す一番よい方法だよ。」
化学者が言った。
「それは違うよ!
こういう場合は酸素を遮断すればいいんだよ。
そうすれば酸素との反応が止まって火が消えるんだ。」
その間に統計学者は部屋中を走り回って、あちこちに火を点け始めた。
物理学者と化学者が統計学者に言った。
「あんた、なにやってるんだ? 頭がおかしいのか?」
統計学者が言った。
「火を消す一番よい方法を調べるには、
できるだけ多くの火事の事例を調べる必要があるからね。」