ブロンドは氷の上の穴釣りがしたかった。
ブロンドは穴釣りの本を何冊も読み、必要な物を全て調えた上で、
ついに近くの凍った湖で実践することにした。
足台の位置を定めて、ブロンドは氷に丸い穴をあけ始めた。
突然空から、声が響いた。
「ここの氷の下には魚はいないぞ!」
びっくりしたブロンドは、そのポイントから移動してまた穴をあけ始めた。
再び、上から、大声で怒鳴る声が聞こえた。
「ここには、氷の下には魚はいないぞ!」
今度は非常に心配になったブロンドは、氷の反対側の端の方に移動して、
足台に腰掛けると、ポイントを決めまた穴をあけ始めた。
同じ声が、今度も聞こえてきた。
「ここには氷の下には魚はいないぞ!」
ブロンドは、穴をあけるのをやめて、空を見上げていった。
「主よ、あなたですか?」すると声が返事した。
「いいや、このスケートリンクの管理人だよ!」