とても寒い夜の事だった。
男とその妻が車で家へ帰る途中、妻が車を停めるよう夫に頼んだ。
スカンクの赤ちゃんが路肩に横たわっていたのだ。
妻は車を降りると、スカンクがまだ生きているかどうか確かめにいった。
スカンクはまだ生きていた。
妻は夫に言った。
「凍えて死にかけているのよ。
一緒に連れていって暖めてあげて、朝になったら放してあげてもいいかしら?」
夫は承諾した。
「ああ。一緒に乗れよ」
「どこで暖めたらいいと思う?」
「おまえの股の間に挟んでおけよ。そこは居心地よくて暖かいぜ」
そこで妻が聞き返した。
「でもクサイでしょ?」
すると夫はこういった。
「ならスカンクの鼻をつまんどいてやれよ」