踏切番のジョン40は歳を超えるとめっきりあちらの方が弱くなってしまった。

妻は毎晩ベッドで不満そうに、
「ねえ、あんたの遮断機はいつになったらピーンとはね上がるの?」

こう言われてもジョンは、
「今、長い貨物列車が通過しているんだよ」
と答えるだけである。

だがある朝のこと、ジョンが嬉々として妻に叫んだ。
「おい、起きろ! 遮断機が上がったぞ。」

「本当に!!は目を輝かせ、大急ぎで用意にかかったが、
その時ジョンがいまいましそうにつぶやいた。

「畜生!! の列車が見えてきた。」
2019/11/18(月) 04:48 笑い 記事URL COM(0)