ドナルドは長年ひどい頭痛に苦しんでいた
さまざまな病院の門をたたき、専門医を渡り歩いたあげく、
彼は世界的に著名な医者の前にいた。

「診断の結果、良いニュースと悪いニュースを
 お知らせしなければなりません」と医者は言った。

「良いニュースは、あなたの頭痛は完治します。
 悪いニュースは、そのためにあなたの睾丸を摘出
 しなければならないのです。
 あなたの頭痛は背骨の神経痛からきているのですが、
 その原因をつきつめると、睾丸が背骨の土台を圧迫して
 いるためなのです」

ドナルドは、大ショックを受けた。

睾丸がなくて、どうして生きている意味があろう・・・。
しかし、 その事について深刻に考えようとすると、
キリキリといつもの頭痛である。

結局、彼は手術を受けることにしたのであった。

手術を終えて、病院を出たドナルドは、
いつもの頭痛はすっかりなくなったものの、
下半身に不安定な感じがしていた。

特に、ズボンのサイズが合わなくなったような気がしてならない。
そこで、最初に見つけた洋服屋に入ったドナルドは、
店員にこう声をかけた。

「スーツが欲しいのだが」

店員は、ドナルドを見てこう言った。

「お客様のサイズは44号ですね」
「その通りだが、よく分かったね」
「ええ。仕事ですから」

店員が持ってきたスーツを着ると、
あつらえたようにぴったりである。

「そうだ。シャツももらおう」
「そうですね・・・ええと、お客様のサイズは、
 袖丈が86cm、首回りは40cmですね」
「なんてことだ。その通りだよ!!」
「いえ、仕事ですから」

ドナルドは、店員の慧眼に驚嘆しながらも、
ついでにパンツも買うことにした。

「ええと・・・お客様のパンツのサイズは36ですね」

ドナルドは、笑いながら答えた。
「これはちょっと違ったな。オレはずっと34を履いてるんだ」

店員は、とんでもないと頭を振った。

「34なんて無理ですよ。もし、そんなのを履いてたら、
 睾丸が背骨の下を圧迫して、ひどい頭痛がしちゃいますからね」
2019/10/03(木) 05:28 笑い 記事URL COM(0)