オブライエンが釣りをしている時、海の中から小さなランプを釣り上げた。
そのランプを擦るとランプの精が現れ、
「わしはこの中に一万年も閉じこめられていたんだ。
お礼に願いを三つ叶えてやろう」
と言った。
オブライエンは急いで家に戻ると、妻に何が起こったかを話した。
彼の妻は
「まずは食事をしてから、ゆっくり願いを考えましょうよ」
と言った。
豆の缶詰に手を伸ばして料理を作ろうとしたが缶切りが見つからず、
「缶切りが見つかればいいのに」と呟いた。
カザーン!缶切りが彼女の手の上に出現した。
「何てことしてくれたんだ!
そんなアホみたいな事に大切な願いの一つを使ってしまうなんて!」
とオブライエンは激怒して、
「そんな缶切りなんて、お前の尻にささってしまえばいいんだ!」と罵った。
その缶切りを妻の尻から取り出すために、
結局、彼等は最後の願いを使わねばならなかった。