都会暮らしに疲れたビリーは、オーストラリアの大自然の中に
山小屋を建てて移り住んだ。
3週間ほど過ぎた頃、不意に髭面の巨漢の男が訪ねてきた。
「やあ、あんた新入りさんだね?」
「あんたは?」
「俺はジョージってんだ。5キロほど向こうの山小屋に住んでる」
「じゃあ、お隣さんだ」
ビリーは隣人を歓迎し、バーボンを振る舞った。

すっかりビリーと意気投合したジョージは、赤ら顔で言った。
「あんたはいい奴だから、次の週末のパーティに招待するよ」
「パーティ?」
そろそろ人恋しくなってきていたビリーは声を上擦らせて訊いた。
「パーティって、どんなことするんだい?」
「そうさな、たらふく食ってたらふく呑んで、踊りまくってよ、
 夜は一晩中セックスし放題ってところだな」
「セックスし放題?」
ビリーは素っ頓狂な声を上げた。

「でも、そんなパーティに新参者の俺なんかが行ってもいいのかい?」
「なぁに、気にするこたぁねぇさ」
ジョージはバーボンを飲み干してから言葉を続けた。
「参加者は俺とあんたの二人だからよ」
2019/06/27(木) 05:41 笑い 記事URL COM(0)