金持ちの学者は孫がほしくてたまらなかった。娘が二人と息子が二人いたが、
いずれもまだ孫を与えてくれなかった。

今年も感謝祭の時が来た。老年の自分に孫を見せてくれない事について、
学者は子供たちをやんわりと叱った。
「しかし、まだ望みを捨ててはいないよ」学者は言った。
「昨日銀行に行って、初孫に贈る10万ドルの信託基金を設けてきたんだ。
 さて、感謝の祈りを捧げる間、みんな頭を下げて」
祈りの後で顔を上げると、席についているのは妻と自分だけだった。
2018/12/20(木) 07:01 笑い 記事URL COM(0)