ひとりの男が通りを歩いていると、突然叫ぶ声が聞こえてきた。

「止まって! 動かないで! 
 一歩でも動いたら、レンガが頭に落ちてきて、死んじゃうわよ」

言われた通りに立ち止まると、大きなレンガが目の前に落ちてきた。

男はそれからまた歩き出した。
しばらくして道を渡ろうとすると、またあの叫び声が聞こえてきた。

「止まって! 動かないで!
 あと一歩でも動いたら、車にひかれて死んじゃうわよ」

言われたとおりに立ち止まると、
一台の車がものすごいスピードで角を曲がってきて、
危うくひかれるところだった。

彼は聞いた。

「お前は誰なんだ?お前はどこにいるんだ?」

「あたしはあなたの守護神よ。ずっとあなたを見守ってるわ」

と声が返ってきた。

「ホントかよ?」

彼は聞いた。

「じゃあ、僕が今の女房と結婚した時、
 君はは一体どこに行ってしまってたんだよ?」
2019/07/01(月) 05:37 笑い 記事URL COM(0)