ささやき
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ランプの精
男は車を運転して我が家に向かっていた。
車を門に入れようとした時、彼は誤って妻の愛犬を轢いてしまい、
イヌはペチャンコになって死んでしまった。
男は妻になんと言い訳をしようかと頭を悩ませながら墓を掘ろうとすると、
地面の中から古ぼけたランプが現れたのであった。
なんの気なしにそれを拾い上げた男は袖でランプを拭いてみた・・・
「ボカン!」皆さんご想像のとおり、現れたのはランプの精。
そして、やっぱりこう言った。
「ご主人さま。私をランプから出してくださったお礼に、
ひとつだけ願いを叶えて差し上げましょう」
「ふむ」男は考えた。
自分は成功者で、金にも権力にも不自由していない。
「じゃあ、妻ののイヌを生き返らせてくれないか?」
ランプの精は、ペチャンコになったイヌを調べてから、こう言った。
「さすがの私も、死んでしまったものを生き返らせるのは困難です。
違う願い事にしてください」
男は再び考えてこう言った。
「それじゃあ、私の妻を美人にしてくれ」
「奥様を?」 ランプの精が言った。
「ちょっと待ってください・・・イヌをもう一度よく調べてみましょう」
2019/07/22(月)
05:10
笑い
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