ゴルフが大好きな80才の老人が引っ越してきた新しい町で、
地元のゴルフ場の会員になった。
さっそくそこで初プレーしようとやってきたのだが、
もう皆コースに出てしまって、相手がいないと言われた。

老人は、どうしてもプレーしたいんだと言いつづけた。
結局、ゴルフ場のアシスタント・プロが相手を引き受けてくれることになり、
老人にハンデをいくつにして欲しいかたずねた。

その80才の老人が言うには、
「ハンデなんていらんよ、ワシのウデはまだ落ちとらん。
 ワシの唯一の課題はバンカーから脱出する事じゃ」

そして実際、彼はうまかった。
パー4の18番ホールにきた時、2人の成績はまったく五分五分だった。

アシスタント・プロはドライバーショットをうまく決め、
グリーンに乗せて2パットでパーに収めた。

老人もドライバーショットはよかったが、
アプローチショットがグリーン横のバンカーに入ってしまった。

バンカーから老人が高いボールを放つと、ボールはグリーンに乗り、
転がってホールイン!
バーディで老人の勝ち!
アシスタント・プロはバンカーに歩み寄り、まだそこに立っている相手に話し掛けた。

「ナイス・ショット!
 でも、バンカーからの脱出が課題だっておっしゃってませんでしたっけ?」

80歳の老人は答えた。

「そうじゃよ。頼むから、早く手を貸してくれ」
2019/06/13(木) 05:29 笑い 記事URL COM(0)