小さい女の子が学校の宿題をしていたが、父親のところにやって来て、こう尋ねた。
「父さん、怒りと激怒ってどう違うの?」
父親が答えた。「それはまあ、程度の問題だな。やって見せよう。」
そういうと、電話のところに行き、いいかげんな番号をダイヤルした。

電話に答えた男にこう聞いた。「もしもし、メルヴィンいるかな?」

男が答えた。「ここにはメルヴィンなんていないよ。かける前に番号を調べないのか?」

「分かるかい」父親が娘に言った。「あの男の人は今の電話が気に入らない。
たぶん何かしていてうんと忙しいのに、ぼくたちが邪魔したんだ。
さて、見ていてごらん----」父親はまた同じ番号にかけた。
「もしもし、メルヴィンいるかな?」

「おい、よく聞けよ!」腹立たしげな声が答えた。「おまえがたった今この番号にかけてきたときに、
ここにはメルヴィンなんていないと言ったろう! よくもまたかけてこられたもんだ!」受話器ががしゃんと置かれた。

父親は娘に向かって言った。「いいか、あれが怒りだ。こんどは激怒がどういうものか見せよう。」
そうして、また同じ番号にかけた。荒々しい声が「もしもし」と、吠え立てるように答えた。

「もしもし」父親は静かに言った。「もしもし、メルヴィンだけれど、ぼくに電話があったかな?」(笑)
2018/08/06(月) 00:42 笑い 記事URL COM(0)