とあるカウボーイが、インディアン達に待ち伏せされて捕まってしまった。
インディアン達は協議の末、男の処刑を三日後に決定した。
しかし、一日に一度だけ男の願いを叶えてあげる事になった。
一日目、早速、チーフが願いを聞く為にカウボーイの元を訪れて言った。
「さあ、最初の願いだ。言ってみろ。」
「では、私の馬と話をさせて下さい。」
男は馬の元へ行くと、小声で何やらひそひそ話し始めた。
すると、馬は凄い勢いで駆けて行き、あっという間にいなくなった。
一時間後、馬はブロンドの美しい女性を連れて戻ってきた。
こうして、カウボーイと女性はそのまま一夜を過ごした。
それを見たインディアンは首を振りながら言った。
「おかしな奴だ。オレだったら、もっと違う願いを言うがね。」
二日目、この日もチーフがカウボーイの元を訪れて言った。
「さあ、二番目の願いだ。言ってみろ。」
「では、また私の馬と話をさせて下さい。」
男は再び馬の元へ行くと、小声で何やらひそひそ話し始めた。
すると、馬は脱兎の如く駆けて行き、あっという間にいなくなった。
一時間後、馬は今度は、赤毛の美しい女性を連れて戻ってきた。
こうして、カウボーイと赤毛の女性はそのまま一夜を過ごした。
それを見たインディアンは首を振りながら言った。
「おかしな奴だ。オレだったら、もっと違う願いを言うがね。」
三日目、チーフがカウボーイの元を訪れて言った。
「さあ、最後の願いだ。言ってみろ。」
「では、もう一度、私の馬と話をさせて下さい。」
男は馬に向かって歩き出すと、その耳元で苦々しげにささやいた。
「いいか、今度間違えやがったらタダじゃおかないぞ。
ちゃんと、オレの唇の動きをよく見るんだっ!
Posse! P-O-S-S-E! Posse だっ!分かったか、このアホ馬めっ!!」(笑)

※Posse
(保安官が犯人捜索・治安維持などのために召集する)警護団、民兵隊、一団、集団

2017/07/13(木) 05:37 笑い 記事URL COM(0)