騎兵隊の小隊がインディアンと戦い、隊長を残して全滅してしまった。
 インディアンの酋長は隊長を前にして言った。
「お前はよく戦った。死ぬ前に3つ、望みを言うが良い」
 隊長はしばらく考えた末、言った。
「俺の馬を連れてきてくれ」
 馬が連れて来られると、隊長はその耳元に何かささやいた。馬は駆け去り、1時間後、すばらしい金髪の娘を乗せて帰ってきた。
「私のテントを使うが良い」
 そつなく酋長が薦めた。しばらくして、隊長がテントから出てくると、酋長は2つ目の望みを尋ねた。
「俺の馬を連れてきてくれ」
 再び馬が連れて来られると、隊長はその耳元に何かささやいた。馬は駆け去り、1時間後、愛らしい赤毛の娘を乗せて帰ってきた。
 再び酋長はテントを使うように薦め、隊長が出てくると、最後の望みを尋ねた。
「俺の馬を連れてきてくれ」
 馬が連れて来られると、隊長は手綱を引き、馬の口を掴むと、怒りに満ちた声でささやいた。
「いいか、これが最後だ。俺の唇を良く見ろ。騎兵隊、騎兵隊だ」

2018/11/01(木) 05:50 笑い 記事URL COM(0)