男が二人、ハロウィーン・パーティーの帰りに、今夜は墓場を通って近道をするのが
面白いだろう、ということになった。ちょうど墓場の真ん中に差しかかったとき、
湿っぽい暗がりからコツ、コツ、コツという音。二人はびくり、とした。

震えながら見ると、老人がのみとハンマーをふるって、
墓石のひとつを削っているのだった。

「やれやれ、おじいさん」ようやく人心地のついた一人が声をかけた。
「おどかしてくれるなあ。幽霊かと思ったじゃないか!!
 こんな夜更けに墓場なんかで何してるんだい?」

「あのばか者どもが」老人は、うなるように言った。
「わしの名前の綴りを間違えおって!!」(^_^.)
2018/08/17(金) 02:45 笑い 記事URL COM(0)