トラベル・エージェントがふと仕事から顔を上げて見ると、老婦人と老人が、
ウインドーの世界中のすばらしい観光地を紹介するポスターに見入っている。
エージェントは、その週とても順調に仕事が入ったので気をよくしていた。
だからウインドウを覗き込んでいるさびしそうな二人連れの姿を見ると、ふと
何かしてやりたいと思ったのだった。

そこでエージェントは二人を店に招き入れ、言った。
「あなたがたの年金では休暇を楽しむことは望めないでしょう。
 そこで、お二人をすばらしいリゾートにご招待したいのです。
 ぜひ受けてください。」

二人を中で待たせておいて、エージェントは秘書に命じて二枚の航空券を用意
させ、高級ホテルに部屋を取らせた。思いに違わず、老人たちは喜んで受け入
れ、旅立って行った。

一ヶ月ほどした時、例の老婦人が旅行店にやってきた。

「それで、休日はいかがでした?」エージェントは勢い込んで尋ねた。

「飛行機にはわくわくしましたし、部屋はとても素敵でした」老婦人が言った。

「お礼を申し上げに伺ったのです。でも、一つ分からないことがあって。
 わたしと同室したあのご老人はどなたですの?」(笑)
2017/06/19(月) 04:13 笑い 記事URL COM(0) TB(0)